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2007年1月14日 (日)

お茶の葉がアミノ酸入り

倉敷で買って帰ったお茶を飲んだ。一瞬、”玉露”と思った。甘みがあるのだ。袋を見ると、上煎茶、その左に(玉露)と書いている。なんのことだ!

裏面を見れば、緑茶・アミノ酸と表示している。”添加物がお茶にまで及んだか”と、際限なく、添加物が食品に広がりつつあることに、恐怖を感じる。

煎茶道を2年間習っていたので、玉露のうまみの出し方は知っている。玉露は値段も100グラム3000円くらいする。淹れ方も、お湯を60度くらいに、ゆっくりと時間をかけて冷まし、じっくり蒸らし、飲むときは、とろりとして、ぬるい。猪口ほどの大きさのお湯飲みで3,4口、舌で味わうほどの量。それほど貴重なお茶。

私が買ったのは、100グラム850円の煎茶だった。値段なりの味でいい。甘みを加えて煎茶といえるのか。

私は故郷へ帰るたび、さびれゆく商店を見るにつけ、せめてもの気持ちに、持てるだけの沢山の物を買って帰ることにしている。

烏城彫りの掛け鏡を買った時も、ガラスの果物皿セットを買った時も、手がちぎれそうになるくらい重かった。

お茶を買ったところは、商店街のど真ん中の交差点で歳末のくじ引きをやったり、出店が数軒でていた場所。郡部から出てきていたお茶屋さんだった。

なん煎飲んでも、甘みが消えない。気持ちが悪くなってきた。

日本の食文化の基本である、お茶が添加物に毒されている。これは、お茶を栽培するのに、止むを得ず農薬を使用するのより、なお悪い。お茶の味覚を壊すものだから。どうか消費者の舌をまどわすことのない、良心的なお茶作り、商売をしてほしい。

日本の伝統文化を汚す大それたことと思えるほど、事は重大だと思うのだが。

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