旅に出て気づくこと
脳トレは、ほぼ毎日やっているのだけれど、実際面で、効果が表れたと、実感できるほどの変化は、起きるはずがない、とは思うのだが。
日常の生活では感じることの無かった、自分自身の駄目な部分が、初めてのことに出会って、まざまざと、思い知る、ということになるものだ。
12月に、レンタカーを借りて、母を親戚の家に連れて行った時のこと。そこから、母をケアハウスへ送り届けるのは、初めての道。カーナビがあるから、誘導してくれるものと頼り切っていた。
ところがこれが、うまくいかない。目的地を入れようとしても、住所で入れようとしても、思うように動いてくれない。
冬は夜のとばりが下りるのが早い。あっという間に夕暮れから暗闇に変わり、もう、方角さえわからなくなった。運転しながら、なんとかしなければ、とあせる。
誰かにすがるしかない。ガソリンスタンド兼、修理工場のような所へ車を入れ、カーナビに目的地を入力してもらえないかと、お願いした。その若い男性は、年寄りを後部座席に乗せて、途方に暮れている、私の様子を哀れに思ったであろう。親切に、少し時間がかかったが、ばっちり、行く先を入れてくれた。出る時には、深々とお辞儀さえして、送ってくれた。
ああ、旅先での見知らぬ人の親切が心にしみる。もう、これで安心。30分ほど指示通りに運転して、無事、母を夕食の最後の一人に滑り込ませることが出来た。
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