パーマ屋さん
私の行きつけのパーマ屋さんとは、もう10年以上のお付き合いである。数年前、予約制になってからは、みっちり2時間余り二人だけで居るわけで、ここのところ、苦痛になりだした。
というのは、お互いになれ合いになって、相手は本気で議論をふっかけてくるようになったからである。しかも、段々過激になってきた。
前回は、「どうして、日本の総理大臣が、戦死者を祀っている靖国神社にお参りするのを、中国や韓国に遠慮しなければならないんでしょうかねえ。堂々と行ったらいいじゃないですか!」・・・というものであった。
わたしは、「A級戦犯を合祀してからは、天皇もお参りしていないし、外交関係を損ねてまで、お参りすべきではないと思う。」と言ったのだが、内心うんざりであった。
それで、もう美容院を変えたいと思って、人に尋ねたりしたが、なかなかここと決められるようなところは見つからなかった。
一旦よそへ行ったら、もう戻りにくいし、気に入った美容院が見つかるまで、髪型が気に入らなかったり、料金が高かったりで、あちこち放浪することになるかもしれない。出来れば終生、お世話になれるような美容院に巡り会いたい。
ここは急がず、当分は今の美容院に行くことにしよう。なるべく週刊誌に読みふけるなどして・・・などと考えて行ったのだが。
今回の話題も良くなかった。週刊誌を読む時間など与えてくれはしない。
「生活保護を受けている人が動物を飼うなんてことが許されますか?犬を飼えば、毎年予防注射などでお金がかかるでしょう」。私が「でも、身よりのない人は、食べるのを減らしても、慰められるものがそばに居てほしいと思うのではないかしら。テレビを見るなと言われるよりもつらいかもしれない」と言うと、「生活保護を受けるようになったのは、自業自得なんですよ!」。なんと情け容赦のない言葉であることか。病気だったり、働いても働いても日々の暮らしに追われて、年金を掛けたくても掛けられなかった人たちだって、たくさん居るだろうに。
でも、こういう考え方をする人も居るのだ。私は客の間柄なのだから、遠慮することはない。独りよがりの人に、違う見方もあることを、言うだけでも言ったほうが良いのではないかと思うようになった。
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