母と買い物
高校の同窓会で倉敷へ帰った。いつものように弟に頼んで、母をケアハウスから連れて帰ってもらった。
私が帰ってくると、母の楽しみは買い物。車椅子を押して、一緒に商店街まで。
目指すのはいつもデパートの婦人服売り場。店員さんにブラウスを何枚も何枚も広げてもらったり、顔に合わせたりしながらも、母が気に入るものは見つからない。
デパートを出て馴染みの洋品店へ。ここでやっと母が気に入ったブラウスとチョッキが買えた。これで用が足せた。狭い通路を車椅子でくぐり抜けながら歩くのもしんどい。
そのまま商店街を通って、食事するお店を探しながら歩いていると、手作りバッグを展示販売しているお店が目にとまった。
店の女性は、一年間自分が作りためたものを毎年展示販売しているが、今年で最後にするという。「もう終わりなので、半額にします。こんな材料費だけのような値段で売るのは、涙がチョチョ切れるんですが!」と言いながら。
本当に安かった。私は2千円で、母は1500円で気に入ったバッグが買えた。
二人で買い物に満足しながら食べた、うな丼もおいしかった。
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