洋服の直し
ここのところ洋服の直しで忙しかった。
母の服を数枚持って帰ったのだが、丈の合わないものが多い。
たいていは上着の袖丈。3センチほど裏に布を足したりしながらいっぱいいっぱい出した。
そして、1着のスーツ。これは母が6年前、私の二男の結婚式に着て出たものだった。当時86歳の母は弟夫婦と一緒に岡山から新幹線で横浜までやってきた。
その時一度着たきりのブルーとグレーの間の色のようなスーツ。私はなんとか上下とも直して着られるようにしたかった。私とはまるで体型が違ったのだが。
上着は、スーツだからジャケットのように少しぐらいだぶついていてもいいという具合にはいかない。身幅を狭くしたら、袖幅も狭くしなくてはならない。袖丈も伸ばす。
スカート丈は伸ばす。幅は狭くする。ウェストも直さなければならない。大変な手間がかかった。
それから、少し使っただけのバスタオル2枚で、私の枕カバーを3枚作った。簡単に筒状に縫っただけだけど、ワンポイントのアップリケや刺繍が素敵だ。
ついでに、去年まで履いていたスカートの、丈の短いのが気になりだした。2枚直して、やっとミシンかけから開放された。
母が身に着けていたものは、そのときの様子までも思い出されてしまう。
このとき幸せだっただろうかと。
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