シルバーカーの貰い手
3週間で満中陰の法要のためまた倉敷へ。法事の席に出る以外は4日間片付けに明け暮れた。片付けとなると、食事もそこそこに張り切ってしまう。
そこへ私の姿を見かけた前のおうちの人が声をかけてくれる。
まだ70才を過ぎたばかりの女性だが、昨年脳梗塞を患い3ヶ月入院、1月に退院したばかりで、歩くのが少し不自由になられた。
少しお話をしていたら「シルバーカーが高くて・・・、カタログを貰って帰って、買おうと思っているところなんだけど」と言われる。
これこそ、渡りに船と言ったところ。母がケアハウスで使っていたのがきれいで、誰か貰ってくれる人は居ないかと思っていたところだった。
見て貰うと、「これこれ、私が欲しいと思っていたのと同じ!」と、もう操作も仕掛けもご存じ。「疲れたら前の椅子に座って、椅子の下は物入れになっているから」と言って、そこを開けてみれば、靴が入っていた。それで靴まで引き取ってくれた。
そして、正座出来ないからと、藤の椅子に腰掛けて話していたのだが、その椅子も「立つのも座るのも丁度いい塩梅じゃなー」と、引き取り品の一つとなった。
ほかにも服を数点、母がお世話になった人に、こうして一つでも多く役立ててもらえれば嬉しい。親しいお付き合いの間柄だったから、こうして母のものを喜んで使っていただける。
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