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2008年6月19日 (木)

ゲーテの言葉

私が『ゲーテ格言集』を読んだわけではない。

毎日新聞の月曜日に原田宗典という作家の”ムムムの目”というのが連載されているが、今週「ゲーテはこう言っている」という見出しで、ゲーテの言葉のいくつかを、”まことに深く、実に言いえて妙”と感歎の言葉を述べていた。

「実篤をお勧めする」という記事が出て、武者小路実篤記念館へ行きたいと思ったのもこの欄。

わかりやすい言葉をいくつかあげていた中で、とりわけなるほどといたく納得させられたのは

<生活をもてあそぶものは、決して正しいものになれない。自分に命令しないものは、いつになっても、しもべにとどまる>

この”自分に命令する”ということの大事さ。私など人間が甘いからいつも思うような動きができず、自分をしかりながら毎日毎日が反省の日々である。自分をしかるより命令するのか!

その他に・・

<生活はすべて次の二つから成り立っている。したいけれど、できない。できるけど、したくない>

<豊かさは節度の中にだけある>

<理解していないものは、所有しているとは言えない>

など。どれも至言である。

そして、”ムムムの目”のご本人が一番気に入られているのは、

<気持ちよい生活を作ろうと思ったら、済んだことをくよくよせぬこと。滅多なことに腹を立てぬこと。いつも現在を楽しむこと。とりわけ人を憎まぬこと。未来を神にまかせること>

という言葉だそうだ。これも至極当然のように思える。が、言葉にして自分の頭の中で唱えていると、清新な気分で心が満たされてくるようだ。

天才ゲーテがこんなにわかりやすい言葉で書いていると思うと、ゲーテも同じ人間なんだ、という気がしてくる。

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