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2008年6月 2日 (月)

大学生がよむ50冊

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東海大学で「大学生がよむ50冊」というシンポジウムが開かれた。

この出版洪水の時代、何を読めばいいのかわからない大学生たちのために、東海大学の文芸創作学科の教員5人に、今年芥川賞を受賞した川上未映子さんを加えて、事前にリストアップされた150冊の名著の中から50冊を、公開討論で選び出すというものだった。

広く一般にも公開するということで、どんな本が名著とされているのかもわからない私は、聞いてみたいと思った。

東海大学の教員のメンバーがすごい。芥川賞作家の辻原 登と室井光広、 俳人の長谷川櫂とかいった人たち。

予定時間を1時間以上過ぎても、ご自身たちの忙しい時間を気にする様子もなく、推薦する本の内容や理由について、尚、熱っぽく語られる様子に、この喧噪の時代に、”若者たちが生涯にわたって本を心の糧として生きていってほしい”という強い願いがあることが伝わってきた。

選ばれた本は、50冊といっても、日本、海外含めて、「万葉集」から「戦争と平和」まで、中には中国の「紅楼夢」という12巻のものまであるから、読み切るなどというのは容易ではない。

「万葉集」は全部読むのは苦痛だろうから側に置いておくといい、マルクスの「資本論」は第1巻だけでも、というような手加減も加えられたが。

私など、ほとんどが読んだことがない本で、これからも勝手気ままに本を読む間には、こういう本も読んでみようかなと、少し楽しみが加わった気がしている。   

   

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