那須塩原の史跡
塩原に住んでいる三男のところへ、主人と、今回初めて、高速バスで行ってきた。
今までは、電車で行ったり、車で行ったりしていたが、新宿から3時間くらいなので、車で運転して行くよりは、バスのほうが安心だし、料金も安い。
塩原は、名所、史跡が多いところなので、今回はどこへ行こうかと、心が弾んだ。
乃木神社は前回、時間が過ぎていたため、外からのぞいただけだったので、次はぜひ行こうと思っていた。
乃木将軍については、古川薫の”斜陽に立つ”が毎日新聞に数ヶ月前まで、連載されていた。
戊辰戦争、西南戦争、日露戦争についての記述の中、時折、乃木将軍の人柄について触れられる部分では、感動させられる場面が多かった。
「水師営の会見」といわれている、ロシアのステッセル司令官が投降した際の温情あるはからいは、乃木将軍の人柄がにじみ出ている。
後に、学習院の院長となるが、子供たちに「みなさんのお父さん、お兄さんを殺した乃木です」と言ったという。勲功におごらず、誠実な人だったのだ。
乃木神社の宝物館では、遺書や写真など貴重な品々が展示されていた。
乃木別邸は、自ら鍬を振るったという将軍らしい、質素な木造平屋の農家と変わらぬ造り。
静沼と呼ばれる池では、池の中にある岩の上でケリという鳥たちが羽を休めており、ほとりの小道ではカルガモたちがあわてて、池に逃げていった。
こんなにも、貴重な時間をすごす事ができた乃木神社なのに。しかも土曜日というのに、私たちが訪れたとき、他に観光客はいなかった。
拝観料は3百円、神社の神官が管理している。乃木別邸、静沼へは外側から誰でも入れる。
別邸は、平成2年に過激派による放火で消失、5年に復元されたそうだ。今でも無防備なのに驚く。
時間があるので、「次どこ行こうか」と息子に尋ねると、「那須ならよく知ってるんだけどなー」と言う。どうして自分の住んでるところじゃないの?
去年、那須検定3級というのができて、息子は受けたそうだ。
塩原にはまだそんなものはないし、つぶれる店もあるという。
現に、”駐車場に車が停まってないから、(塩原のあそこもここも)入場料払って入るの止めた”と書いているブログをみた。
工夫次第で観光客を増やせると思うのに、残念だ。
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