病院事情
私たちの年代になると、親が達者でいられる、という人は少なくなってしまった。寂しいことだ。
それどころか、夫婦のどちらか、兄弟のだれかが病気だとか、亡くなられたとかいう話しを聞くようになってきた。
高梁市の友達のご主人は、胆嚢結石で、胆嚢を取り除く手術をした。
腹腔鏡手術といって、腹部に4ヶ所穴をあけたそうだが、結石があまりに大きくて、穴を広げてやっと取り出したそうだ。
その取り出した石を見せてくれたが、ピンポン球くらいあるのが1個と小さいのが20個ほどあった。成分はおもにコレステロールだという。
同じように手術した、ご主人の友達は、小さいのが200個もあったというから驚く。
そして、私の友達のほうは、毎年胃カメラの検査をしてポリープがあれば内視鏡でポリープを取ってもらっているが、今回は1週間入院したそうである。念入りな検査をしてもらったのだろう。高齢になれば医療費がかさむようになるはずだ。
どちらもそれらを終えたばかりで、晴れ晴れとしておられた。ご主人は遠く離れた倉敷の病院に入院されたが、「部屋代もかからず、ホテルみたいだった」と自慢しておられた。
その同じ病院で、昨年末Uターンして倉敷に住んでいる私の甥のお嫁さんが、出産したばかりでまだ入院中だった。
私が、ちょうど来た甥に、「いい病院だそうじゃなあ」といったのだが。
反応は違っていた。出産予定日より8日早く出されたそうである。それも赤ちゃんの父親である甥には、事後承諾で、「おまじないをしておきました」と言われたそうである。
甥は「そんなことはしてもらいたくなかったんじゃけど」と不服そうだった。産婦人科医の不足が深刻になっている昨今、こんなことは否応なしに行われているのか。直後から出産ラッシュだったそうである。それにしても、事前の承諾なしに、は問題だ。
発育十分な赤ちゃんが無事に生まれたから良かったが。
寂しい話しを聞くことが多くなった年代の者にとって、子供の存在と、新しい命の誕生は、周りのみんなを明るい気持ちにさせてくれる。
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