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2009年5月22日 (金)

建築途中で雨ざらしになっている家

今、我が家のすぐ近くで、建てかけの途中で止まったままになっている家がある。

昨年の秋頃、土地が売れたようだったが、なかなか工事が始まらないようだった。

年末に、基礎工事が始まったが、どうも、やるかと思えば、少しやっては、また休止状態になる。

そうして、3月初め頃、どうにか棟上げが終わり、これから、屋根瓦をのせて、外壁を施すかと思っていたら、パタッと止まってしまった。

そして、ぐるりと青いシートでおおわれてしまった。

それまで、”60年保証の家”と堂々と掲げていた垂れ幕も取り除かれている。

そう、3月末頃、自己破産した『アーバンエステート』の家だったのだ。

まさに、最悪の状態で、にっちもさっちも行かなくなったようだ。

木の屋根に覆いはなく、これから、梅雨を迎えたらどうなることだろう。使い物にならなくなるのは目に見えている。

今や、会社名も何も表示するものはなく、ブルーシートに数カ所、「無断で物を持ち出したら法的な処理をします」と電話番号のみ書かれた紙が貼り付けてある。

この不況の世の中で、建築主は生涯の財産を奪われて、泣いていることだろう。

せっつかれて仕事をした挙げ句に、材料費も作業賃も払ってもらえないとしたら下請け業者は共倒れになってしまうかもしれない。

テレビなどの広告宣伝費に経費がかかりすぎ、経営が悪化したという。

ほんとうにひどい話だ。

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