冷茶点前
煎茶のお点前で、今、時期的にちょうどよい、冷茶点前を習っている。
お湯の温度が低ければ低いほど、お茶の葉を急須にいれておく時間を長くし、何度もゆすったり(練るという)するだけのものだが。
水でもおいしく淹れられる。冷蔵庫から出したばかりの水では無理だが。
先日のお稽古では、二人が同時に淹れて、飲み比べたのだが、おいしかった方が、明らかに水の温度が高かった。
一方は、水が足りなくなって、冷蔵庫から出して、水注に水を足したものだったから。
この次は、焙茶(ほうじ茶)点前になる。
ここら辺までは、実際にも役に立つ。
私が習っている流派には、初伝と、奥伝があり、初伝のお点前は7つある。
私は、今までに、4つの許状をもらった。
あと、3つ許状をもらったら、一応、師範になれるのだが、そのときは、看板料という大きな出費を必要とする。
最初は、何年か習っているうちに、自然に最終の免状までもらえるようになるだろうと、おもっていた。
だけど、最近は、その気持ちがなえてきた。
長くやっていて、上に進めば、出かけなければならないお茶会も多くなるし、お点前を披露することもある。
大きなお茶会だったら、1万円ということもある。
どうも、先生方のお話を聞いていると、楽しんで出席するお茶会よりも、割り当てられて、仕方なく出かけることの方が、多いようだ。
お点前をやっている時間は、集中できて、楽しい。
でも、その先の目指すべきものに、魅力を見いだせなくなった。
もう、おいしいお茶でお客様をもてなすことは出来る。
少しは作法も身についた。
出来ることなら、師範の免状の手前までいって、下っ端のままで、時折、お稽古を楽しめたらいいのにな、とズルい気持ちでいる。
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