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2009年8月14日 (金)

治験にハズレ

私が通っている整形外科病院は、製薬会社と提携して、治験を積極的に進めているようだ。

最初に、骨粗鬆症で圧迫骨折していることが判明したとき、すぐに、院長は「治験だと、タダで治療を受けられますよ」と勧められた。

要するに、製薬会社が新薬を発売する前の、厚生労働省から認可を受けるのに必要な実験データを作るための、被験者になるということなのだ。

「副作用の心配はありませんか?」と、尋ねると、院長は「なに、副作用があるとしたら、胃腸障害くらいなものですよ」と全然問題じゃないみたいに言われた。

この際、言われるままに従おうという気になった。

それで、被験者に該当するかどうかの、一通りの検査を受けたのだが、4週間後の審査結果は、治験コーディネーターの説明では、何かが良くて、治験対象者からはずれたということだった。

「良くて、、、ということなら嬉しいことですから、ただの患者で結構です」と言った。

「もうひとつ、審査のゆるいほうの治験もあるので、こっちの方は大丈夫と思うので、ぜひ」と、懇願される。

再び、骨密度検査、血液検査などを受けて、「4週間後に、今度はすぐに治療を始めますから」と言われた。

だけど、今回も、何かが良くて、はずれたそうだ。

「良すぎても、悪すぎてもだめなんです」と、治験コーディネーターさんは残念そうだ。

それなら、すぐに治療薬をもらわねば。

いったん出直して、院長の診察を受けた。

「骨が強いんだなあ」とだけ言われる。

なんだかわけがわからない。圧迫骨折しているというのに、、、。

治験コーディネーターさんは、まだ、諦めきれない様子で、「また、今普通に治療に使っている薬で、効能を一項目増やすための治験が、半年くらい先に始められる予定なので、そのときは、ぜひお願いします」と、約束させられた。

私のように、ほかの病気がなくて、骨だけに、”圧迫骨折”という厳然たる症状を持っている者は、実験用としては、好材料で、”逃したくない”と思われているようだ。

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