迷いが消えた
今回はピアノの暗譜がついに出来なかった。
”ショパンのノクターン20番”、終わりの部分で、右手をものすごいスピードで弾かなければならないところは、左手のテンポが急にゆっくりになってしまう。途中でどうしても何ヶ所かつまずいてしまう。
”潮時かもしれないな~”寂しいけれど・・・
次のお稽古の日、先生に「もう暗譜が出来なくなったので、今月で止めようと思います」とお伝えした。
先生は「この曲は難し過ぎたんです。難しい曲に挑戦する方がお好きだから」と・・・。
難しくても、時間をかけて、ショパンの弾ける曲が一曲ずつ増えていくのはうれしい夢だった。
先生は「ショパンは難しいから、もう少しやさしい曲を弾いたらどうですか」と言われた。
それで、ふと、先日テレビで流れていた”乙女の祈り”を思い出し、「”乙女の祈り”なんかどうでしょうか?」と尋ねたら、「それなら弾けるでしょう」とのこと。
そして、「次は”トルコ行進曲”なんかもいいですねえ。これからはモーツアルトを」とおっしゃった。
私は、”乙女の祈り”、”トルコ行進曲”へと、弾ける楽しみがふくらんでいき、さっきまでは止めようと思っていたのに、たちまち、かき消えてしまった。
先生は、「楽譜を見ながら弾けるようになるといいですよ」と言われた。
そう、何かにぶち当たって、すぐに、年齢のせいだと諦めないで、別の角度から近づく方法もある。
先生の上手なご指導方法と熱意とが、私に新たな意欲を取り戻させてくれた。
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