断念したこと
煎茶のお稽古を始めて2年9ヶ月になった。
でも、今年になってから、どうも雲行きが怪しくなってきた。
73才になられる先生の”教える”ことに対する気構えが感じられなくなってきたのである。
何十年もお点前をしていても、19通りもあるお点前をするには、前もって頭に入れておかなければ間違うことが多い。
このところ、お稽古の回数が減った上に、毎回、”前回教わったことと違う”などと思いながらやっていたのでは、そうでなくても覚えが悪くなっている私の頭は、混乱してしまう。
最初の頃は、「何としても、あなたが師範免状をとるまでは、頑張ろうと思います」と言われていたのだが。
最近は、1段階ごとの許状を、とり急ぎし過ぎるきらいがあった。
”お点前をしっかり身につけて、普段の生活にも生かしたいし、たまには、着物を着て出る、お茶会の雰囲気もいいかもしれない”などと、これからの人生の楽しみの一つにしたいと思って始めたのだけれど。
もう今月で終わりにした。
でも今までが無駄にはなっていないし、これからも生かさなければならない、と思っている。
出来ることなら、2週間に1回でも、お点前どおりにお茶を淹れて、お茶の心を味わえたらいいのだが。
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