ひいおばあちゃんは特別な存在
たいちゃんは、3日間我が家で過ごしたが、私は、最後まで安心して体をゆだねてはもらえなかった。
ほかの誰よりも。
最初に出会ったときが悪かったらしい。
一家が到着して、車から降りたとたんに、いきなり私が母親からもぎ取ってしまったのが、怖さを植え付けてしまったようだ。
口をヒクヒクさせたかと思うと、泣き出した。
それから、何度抱いても、居心地悪そうに体をよじって、他の人に移りたがる。
ママの話によると、最初に、相手を観察してから、”よし、抱かれてやるか”となるらしい。
だけど、ママの実家のひいおばあちゃんだけは、特別らしい。
ひいおばあちゃんの顔を見ると、ニッコリして、這い寄っていくそうだ。
たいちゃんには、欲も得も無くなった、柔和で優しそうなひいおばあちゃんの顔が仏様のように見えるのだろう。
86歳の年月はたいしたものだ。
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