ALSで病床の篠沢教授
テレビで、去年の2月に筋萎縮性側索硬化症(ALS)になり、呼吸器を装着して、筆談している学習院大学の篠沢教授を見た。
ALSは、50~60歳代で発症することが多く、10万人に1人がかかる病気だそうだ。
原因がわからないのだから、いつ、誰がかかるやもしれない。
インタビューに応えて「こうならなかったら、などと悔やむことはしないで、今あることを楽しむこと」と言い、一番失いたくないものは、「脳の機能」と答えていた。
筆談で、溢れるほどの思いが即座に書き連ねられ、体がこれほどの不自由な身になりながらも、頭脳は冴えきっていることに驚かされる。
75歳になって、突然こんな苦しい病に襲われて、他人から見れば悲惨なように思われるが、前向きの旺盛さは、決して惨めな姿ではなく、立派というしかない。
テレビ番組で時々見かけたひょうきんな姿の奧にこんなにも不屈の精神力を持ち合わせていられたとは!
「何処へいきたいですか?」の問いには、「家内が連れて行ってくれるところなら何処でも」と、奥様への感謝の気持ちがにじむ言葉だった。
番組の終わりには、おどけて”Vサイン”までして見せてくれた。
病に苦しむ人たちだけでなく、心の弱くなりかけた人たちにも、多くの人たちが励まされることだろう!
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