運動会

初めて孫の運動会を見に行った。

運動会を最初から最後までじっくり見たのは、息子たちの学校以来のこと。

半日でも、４・５歳児が主に出場するから出番は多い。

５、６０人いる全体の中で、からちゃんは一番小さい。

最近は小さい子が最後列に並ばされるようだ。

跳び箱競技は、２段から４段まで置いてあり、４段を上手に飛び越えた子には、観客から拍手が起きていた。

からちゃんは、一番遠い場所で、２段に挑んだが一気に飛び越せない。多くの子をどんどん跳ばせたいから、もたつく子にはすかさず先生が手助けしている。

オペレッタなる演目があり、それぞれ、蟻やカマキリなどの昆虫に扮して音楽に合わせて踊る。踊りと歌はからちゃんは得意だから、蟻さんになりきっていた。

最後のマラソンは、園舎の周囲を一周してくる。

並列に数段並んだ後ろで、からちゃんは、私の姿を見付けると、ここでも”がんばるぞ”の意気込みを見せニコニコと手を振った。

個人のかけっこなどの速さを競う競技は選ばれた子のみ走るので、このマラソンが親たちには、わが子の体力、走りの能力がどのあたりに位置しているのかがわかる。

走っている子に親たちの声援が飛ぶ。

からちゃんは一番最後に姿を現した。

で、最後の最後によろけた後ろから２番目の子をここぞとばかりに追い抜いた。

でもゴール直前で抜き返された。

閉会式の全員で園歌を歌ったときは、からちゃんは大きな口をあけて精一杯歌っていた。

園長先生から出場者みんなに渡されたメダルは、うれしくて高々と掲げて記念写真を撮った。

からちゃんには楽しい楽しい運動会だったようだ。