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2010年12月25日 (土)

CDショップ

スーザン・ボイルのデビュー・アルバム『夢やぶれて』をクリスマスまでには買いたくて、街まで出かけた。

人気が高いとみえて、レジの後ろに重ねて置いてあった。

支払いをしているとき、40代とおぼしき男性が、「天気がくずれてきましたが・・・」。

私が「ええ、雨が降り出しましたよ」と応えると、

「傘などはお持ちですか?」と聞かれた。

「いえ、持っていなくて、駆け込んできました」。

「そうですか。お気をつけてお帰りください」と、とても丁寧な口調で言われた。

お客に応対する言葉として、特別な言葉ではないけれど、何か若者向けの音楽が流れているCDショップで、こんな気遣いの言葉を受けるとは意外だった。

商売気のある愛想よさではなく、笑みを浮かべるでもない静かな口調だったので、よけいに人としての気持ちが感じられた。

こういうお店では、私のような年齢の客は少ないから、一声よけいに言葉をかけてもらえたのだろう。

スーザン・ボイルの2枚のCDを聞きながらクリスマスの夜を過ごした。

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