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2011年3月15日 (火)

未曾有の大地震

まさに起こりえないはずのことが起こった。

マグネチュード9.0という大地震は、日本で観測史上最大であり、世界でも4番目の大きさだという。

行方不明者を加えると1万7千人を超えるかもしれないと予想される失われた命、さらわれ尽くされた生活の根城。

あまりの惨状に息を呑むばかりである。

被災者が「こんなことが起こっていいものか!」と呆然と立ち尽くす姿が映っていた。

自然災害に対する人間の命のあまりにも小さい存在に、無力感におそわれる。

そして、原子力発電所の原子炉の損傷による、放射能拡散の危機は、いまだ抑えきることが出来ず、予断を許さない状況が続いている。

これこそどんな広がりをみせるか、空恐ろしい気がする。

今まで原子力発電を推進してきた学者が、「私は今まで絶対安全だと言ったことはありません。絶対だとは一度も」と言い訳していた。

そもそも”過去に例がないから起きるはずはない”という安全基準は、これだけ地球規模の異変が起きつつある現状からして、もう信じるわけにはいかない。

大きな苦しみを負って、困難に耐えている被災者たちに、心を致したい。

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