川畠成道さん
東京からの帰り、地下鉄に乗っていて、ふと見ると目の前にヴァイオリニストの川畠成道さんが立っていた。
そばには奥さまらしき女性がいた。
一瞬、私は”川畠さんのCDを持っています”などと声をおかけしようかな、とか迷っていたら、すぐに次の駅で降りられた。
有名人だからといって、やたらと声をかけられるのは迷惑かもしれない。
電車が停車すると奥さまが後ろから「降りたら右」と声をかけられると、川畠さんはほとんど目が見えないのに、何の不安そうな様子もなく電車から降り、歩いて行かれた。
奥さまはキャリーバッグを引いてその後に続かれた。
杖は持っていられたであろうけれど、それに気がつかないくらい自然な足取りだった。
演奏家という鋭敏な感性を持つ人は、周囲の空気を感じる能力も人一倍優れているのだろう。
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