同期会
高校の同期会は、今年は根岸の子規庵見学と、上野公園内のボタン園観賞だった。
この1年の間に何回か会った人もいれば、1年ぶりに会った人もいる。
みんな、歳を重ねるにつれて、これからの人生をどう生き抜くか、一層真剣に考えるようになったと感じる。
一昔前までは、私たちの年代になれば、同居してもしていなくても、子や孫が周りを囲み、あっちの手伝い、こっちの世話、と、雑事に追われるうちに毎日が過ぎて、趣味の一つでもあればそれで十分で、それから先のことまでは考える必要もなかった。
でも今どきは、歳をとっても健康の許す限りは自立していたいという気持ちが強い。
みんな今のうちに、自分にふさわしい最良の生き方は、どうあるべきか、という選択をしようとしている。
思いがけずご主人を亡くされた人は、「寂しくありません。お友達がいっぱい来てくれますから・・」と言われ、自らそのように心がけている風に思われた。
また、はやばや豪邸からマンションに引越しすることを決めた潔い人もいる。
これからを身の丈に合った充足の日々で埋めようとするには、あれのためにはこれを捨て去り、と、選択しながら暮らしていくのが良い方法なのだろう。
一皮剥けたと感じられる友たちを見て、人間って、意思ある限りは、磨かれていくものなのだと知らされた。
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