コラムの書き写し
三男の家では朝日新聞をとっている。
たまたまその朝、コラム『天声人語』を読んだ。
『天声人語』の執筆者が、読者からの便りを披露していた。
その読者の亡くなられた奥さんは、毎晩寝る前に30分かけて『天声人語』を書き写しておられ、それは27冊にもおよんだという。
そして、筆写につれて、日記の文章が無駄なく上手になっていくのに驚かれたそうである。
私も始めよう!
私の場合、字がとてもへたくそで、私の宝のデルタの万年筆もまったく持っているだけの値打ちがない。
生来の文字べたは、上手にはなれないが、せめて、書き慣れることによって、それなりに見苦しくはなくなるだろう。
毎日新聞の『余禄』欄を書き写すことにした。
まだ筆写を始めて1週間あまりだが、毎晩、清新な気持ちで万年筆を手にしている。
もう一つ、筆写によって効用がありそうなのは、一区切りの文章でも、記憶しながら書き写すことで、わずかでも記憶中枢が刺激されるのではないかという期待がある。
そして、毎回書けない漢字が出てきては、こんな字もうろ覚えになっていたか!と気付かされる。
朝日の執筆者によれば、多くの人が筆写してくれているとのことだった。
今までは興味ありそうな記事のときしか目を通さなかったが、書きながら記事を理解することが楽しみになりつつある。
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