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2011年8月 2日 (火)

ポシェット

013 1人の描き手と5人の鑑賞者のグループである水墨画仲間の1人は、宮城県の塩釜市に住んでいて、いつも遠くから来てくれていた。

そこで、今回はみんなでお見舞いがてら、世界文化遺産となった平泉を巡る観光旅行をすることになった。

当日は、仙台駅まで車で迎えに来てくれた彼女の運転で、北へ1時間ほどの秋保温泉に一泊し、深夜まで語らいあった。

自分の家は高台にあり損傷は軽微だったが、ご主人の実家が気仙沼で、毎日ヘドロ処理のお手伝いをされたそうだ。

そんな日常を過ごされていたにもかかわらず、彼女が携えてきたものは、手作りのポシェット5個。

忙しい日々を送る中、ポシェットを5個も仕上げるには、どれだけの時間がかかったろうかと想像すると、痛いほど思いが伝わる。

全体が綿をはさんで綺麗にそろった縫い目でキルティング仕立てされており、さらに花びらの一つ一つに立体感がでるよう綿がはさまれている。

唯一ミシン縫いの部分である開け口は安全なファスナー閉じにしてあり、中に内袋まで付けてある。

デザインが素敵で、大きさも手ごろだから、外出といえばいつでも持って行きたくなるだろう。

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