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2011年9月10日 (土)

振り込め詐欺

またしても信じてしまうところだった。

振り込め詐欺の予備段階と思われる電話だった。

「蕨警察ですが、振り込め詐欺の犯人がつかまったんですが、お宅の電話番号が書かれていました。被害はなかったですか?」というもの。

(じゃあ、あの時の電話がそうだったんだ!)

「被害はなかったんですがそれらしい電話はありました」。

「どういう話だったんですか?」と聞かれたので、どんな手口で誘い込もうとしたか、注意を呼びかけるためなんだな、と合点した。

そこで、1ヶ月ほど前に二男の名前を名乗って電話をかけてきたやつがつかまったのかなと、電話の内容を話した。

それは、夜、電話がかかり、しぼり出すような声で、「風邪をひいたんで明日医者に行こうと思うんだけど耳鼻科か内科のどっちに行ったらいいかと思って・・・」

私は「ひどい風邪ひいて、、、風邪なら内科でしょう!」といった。

すると相手は「あしたまた電話するから」と言って電話を切った。

そのあとすぐに二男の携帯に電話したら「今、家に帰る途中・・・そんなことで電話するわけないじゃない」と本人が出た。

それきり電話はなかった。

蕨警察と名乗った若い男は、話を聞きながら「被害がなくてよかったですね」と、3度ほど言った。

そして最後に「息子さんの会社はどこですか?」という。

「え?被害がなかったんですから言わなくてもいいでしょう」というと、

「いえ、会社のほうに注意しておいたほうがいいですから」という。

そこで私は気が付いた。

「おたくも同じような人じゃないんですか?」と言ったら

「はい、わかりました」といって電話を切った。

まったく、手を変え品を変えてやってくる。

最後までだまされかねないところだった。

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