「コピーライターの読書術」
月に一回、生活クラブで新刊本が紹介される。
これでいい本に出会うことがある。
鈴木康之著『文章がうまくなるコピーライターの読書術』を読んだ。
まえがきに、”遅読、楽読のすすめ”、とあり、
『昨今、速読が成功法のように言われるが、1年に何百冊もの本を読むなどという速読は単なる徒労です。書物を愛し、書き手を尊敬し、読書を趣味としている人のやるべきことではありません。
なぜなら、書き手はゆっくりじっくり考え、思い入れ深く、意味深く、書いています。そういう書き手と対等につきあうのが読書です。』
と書かれていた。
私は本を読むのが遅い。一字一句、読み飛ばすことなどなく、読み返してみたり、読むのがはかどらない。
よどみなく読み進めても、あとで、ここんとこ読んだかしら・・・と思うほど、記憶に残っていなかったりする。
この本を読んでよかった。
私が本を読むのが遅いのは、読解能力が低いからなんだけど、自分の身につくやりかたがこれなんだと、慰められ、それでいいんだと言ってもらったようだ。
それにしても、コピーライターという、短い文に人の注意をひきつける術を持った人たちは、実は、文学を愛する深い心の持ち主であって、その中から至言の言葉が生み出されるようだ。
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