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2012年7月 1日 (日)

「コピーライターの読書術」

月に一回、生活クラブで新刊本が紹介される。

これでいい本に出会うことがある。

鈴木康之著『文章がうまくなるコピーライターの読書術』を読んだ。

まえがきに、”遅読、楽読のすすめ”、とあり、

『昨今、速読が成功法のように言われるが、1年に何百冊もの本を読むなどという速読は単なる徒労です。書物を愛し、書き手を尊敬し、読書を趣味としている人のやるべきことではありません。

なぜなら、書き手はゆっくりじっくり考え、思い入れ深く、意味深く、書いています。そういう書き手と対等につきあうのが読書です。』 

と書かれていた。

私は本を読むのが遅い。一字一句、読み飛ばすことなどなく、読み返してみたり、読むのがはかどらない。

よどみなく読み進めても、あとで、ここんとこ読んだかしら・・・と思うほど、記憶に残っていなかったりする。

この本を読んでよかった。

私が本を読むのが遅いのは、読解能力が低いからなんだけど、自分の身につくやりかたがこれなんだと、慰められ、それでいいんだと言ってもらったようだ。

それにしても、コピーライターという、短い文に人の注意をひきつける術を持った人たちは、実は、文学を愛する深い心の持ち主であって、その中から至言の言葉が生み出されるようだ。

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