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2012年12月28日 (金)

遺族会を脱退

私が住んでいる地区は戦没者が多かったせいか、独自の慰霊塔があり、また別の場所に市の慰霊塔もある。

地区の慰霊塔は、当番を決めて敷地内の草取りをする。

そこでは毎年、議員、農協、学校、公民館などの来賓を招いて慰霊祭を行っている。

戦後67年もたち、戦没者の遺族は子の代でも数が減っていくようになった。

今年の地区の慰霊祭では、来賓の方に気の毒なくらい、遺族の出席者が少なかった。

私は前々から、一度役員をやったら遺族会を脱退しようと思っていたので、5年前、役員をやった後で脱退を申し出た。

すると地区の会長に、「補助金が減るので名前だけでも入っていてほしい」と言われ、脱退させてもらえなかった。

翌年再び電話すると、会長は怒り出した。

「今まで遺族会の活動のおかげをこうむってきているのだから」と言われた。

先細りする一方で、また役員などやらされてはたまらない。

なにしろ、役員になったら、県と市の慰霊祭に出席し、靖国神社へのお参りもある。

もう何年も役員を続けている人も多い。

その中の一人は「(同じ地域の会員)5人が役員をやらされるなら脱会すると言っているのでやめられないんです」と言っていた。その人も昨年遺児であったご主人を亡くされた。

どうしたらやめられるか、心にひっかかっていた。

そして口で伝えても承諾してもらえないならと、

地区の会長あてに『遺族会脱会届』を郵送した。

以後、なんの通知も来ないから抜けられたようだ。

先ごろ傷痍軍人会が解散したように、遺族会も早かれ遅かれなくなるのは必定なのだから。

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