指輪
昨年無くしたと思っていた指輪。
何の変哲もない真珠に金のリングの指輪だが。
一応貴金属を無くしたということは、自分の中で、こんなものを無くすようになったか!というような少し情けないような気持ちも交じって、数か月たっても頭の中を巡っていた。
出かける時、携帯用アクセサリー入れに入れて準備していたところまでは覚えている。
何度となく、バッグや洋服のポケットを探したりした。
それが、ひょっこりと、棚の狭い間にあるのを発見した。
こんなところに!!猫の仕業だったのだ。
猫は、小さい固まりのようなものを見つけると、ヒョイヒョイと両方の前足を使って器用に転がして遊ぶのが好きだ。
とにかく自分のせいではなかったことで安心した。
猫による被害といえば、時計を無くしたことがある。
買ってから数か月ほどで、デザインが気に入って、高いのを奮発して買った。
大事にするあまり、寝る時は、鏡台の上にはずして置いていた。
ある朝、なかった。
そのときは、猫の癖など想像もしなかった。
どれだけ探したことか!
数日たって思い当たった。鏡台の下にいつもくずかごを置いていることを。
そして、猫が鏡台の上によく上がっていることを。
後の祭りだった。
そして、”デザインは好きだったけれど、文字盤は見えにくかった”と。
これから一生持つにしては、不自由を感じるようになるだろうと、惜しい気持ちを振り切った。
その後、大き目の、文字盤がくっきり見えやすくてデザインもとても気に入った時計を買って、一生ものとして、大事にしている。
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