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2013年2月24日 (日)

倉本 卓 ピアノ演奏会

地元のタウンニュースに”ミュージックコラム”を書いているピアニストの倉本 卓さんの演奏会を聴きに行った。

16歳でウィーン国立大学に入学し、卒業後、まさに新進気鋭の道を歩み始めようとした時、「ジストニア」という難病の手の病気にかかり、ピアノが弾けなくなったそうだ。

リハビリを続け、14年たった現在も完全に治ったわけではないそうだが、3年前から、リサイタルを開くほどに回復された。

「弾けるようになったよ」という言葉を受けて、地元の人たちが後援会を作り、なんとか彼の才能を世に送り出したいと考え、文化会館でのリサイタルを行うようになったようである。

演奏会は夜だったので、私はこの日、パーマをかけに美容院に行った。

先生が「いつも午後来られるのに今日はどうしたんですか?」

と問われるので、「夜、出かけるので」と言うと、

「もしかして、倉本さんの演奏会ですか?」と言われて、よく当たったな、と思った。

すると、「倉本さんのお母さんが演奏会に着ていくからと、午後から着物の着付けに来られるんです」と言われた。

毎年1回開かれるようになって、今回は4回目だった。

後援会の人たちは、一人70枚ものチケットを売りさばいたそうで、あちこちに、見知った顔が見受けられた。

倉本さんのお母さんらしい人は、上品な和服姿で、懸命に挨拶をして回られていた。

挫折しかけた息子さんを応援してくださる人たちに、感謝の気持ちでいっぱいなのだろうと感じられた。

オヤと、市の着付け講座の先生が受付に、

「先生、今日はお着物ではないんですか?」というと、

「私は普段は音楽のほうのお手伝いをしているんですよ」とおっしゃった。

あとで後援会事務局として、元小学校校長をされていた先生のご主人と、先生のお名前があった。

まだ36歳の倉本さんを応援したいと、初めてのピアノ・ソロアルバムを購入し、サインをしてもらった。

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