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2013年2月26日 (火)

原発講演会

その夜、会場の厚木市文化会館は、2時間の予定を30分過ぎた、9時半になっても、およそ1250人の聴衆が、誰一人席を立つこともなく、真剣な空気に包まれていた。

原子核物理学者の小出裕章氏の講演会である。

”福島の原発事故は、今も進行中”であること。

[施設が破壊された中で、炉心の冷却と、使用済み燃料プールの冷却をし続けなくてはならない]

”放射線は、遺伝情報が書き込まれたDNAを簡単に切断する”という超危険性がある。

”特に子供から赤ちゃんまで幼いほど影響を受けやすい”ということ。

[0才児は、30歳の人の約5倍のガン死数の危険率があり、30歳を超えると徐々に下がり、細胞分裂の衰えた55歳以上になると、影響はうんと減る。]

IAEA閣僚会議に対する日本国政府が報告した数値は、

1号機、2号機(放出されたほとんどは2号機)、3号機から放出されたセシウム137の量は、大気中だけで広島原爆の168倍

という恐ろしいものだった。全体ではおそらく400倍ぐらいであろうと。

小出氏は、かつては原子力の平和利用に夢を抱いて専門に進まれた人であるが、

その危険性と差別性に気付いた時点から、反対の立場に立ち、伊方原発裁判、JCO臨海事故などで放射線被害を受ける住民の側に立って活動されるようになった。

現在、京都大学原子炉研究所助教を務めていられるが、その長い放射能の研究から、

今、確信を持って訴えられている。

☆原子力は即刻廃絶できる。その後、大きな痛みを伴わないように、時間をかけて、人々の意識を変え、そして社会構造を変えていく

☆原子力をやめても停電しない

☆未来は太陽にすがるしかない

講演を聴き終えただれもが、”私たち全員に責任があるんです”と言われたことに、なにか行動を起こさなければ・・・という気持ちに駆られたことと思う。

主催は『あつぎ環境市民の会』で、後援は『神奈川新聞社・東京新聞横浜支局』だった。

また、賛同した団体は、JAあつぎ・生活クラブなど。

よくこれほどの人たちに働きかけられたものだと思う。

ときどき私もご一緒することがある、『あつぎ環境市民の会』の代表の狩野さんは、「家の掃除もろくにしないで、、、本当は、趣味のことでもやっていればいいんですけど」と、おっしゃるが、

1歳のお孫さんのためにも、何かしないではおれないのだ。

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