「漱石の孫」
「漱石の孫」が届いた。
単行本で帯もカバーも付いている。新品同様にきれいだった。
古物商として認可を受けている古書専門の会社がアマゾン経由で販売しているようだ。
発売から10年たっているので、1700円のものが、配送料を入れても774円だった。
やはり単行本はいい。装丁が重厚で、分厚い紙質、写真もいっぱいある。
中身も面白い。ますます漱石も房之介さんも好きになる。
書店にない場合、こういう買い方があるのだと初めて知った。
だけど、あの福家書店の店員さんは、客のためにお店の損得なしに教えてくれた。
これからも、まず、お店をのぞいて買うことにしよう。
漱石について、次の楽しみは、東京芸大美術館で催される『夏目漱石の美術世界展』だ。絵画に造詣が深く、画家としての目でとらえられた作品も多い。
文学ゆかりの名品から、漱石自身の描いた絵など200点を越す展示品が見られるという。
著者の心境を猫に語らせた、締めくくりの文章がいい。
『我輩も猫である 名前は云わない 何でも猫小説を書いた者の孫がやってきて しきりにしみじみしているので慰さめてやった 初めは難しい顔をしていたが どうやら腑に落ちた様子で帰っていったやうだ』
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