靖国神社
毎年、4月23日の靖国神社春季例大祭は、国会議員が何名参拝したとか、いつもながらかまびすしい。
その声は年々高まっているように思える。
1978年に当時の靖国神社宮司が、それまで排除されていたA級戦犯14柱をこっそり合祀した。
翌年の新聞スクープで露見した。
それが、韓国、中国など日本によって侵略の被害を受けた国の人たちの神経を逆なでしているのだ。
誰でもが考えるのは、後から合祀されたものなら、元に切り離せばいいだろうということだが、これが、なかなか簡単にはいかないらしい。
昨年、国会議員を引退した、古賀誠氏は、元遺族会会長で、靖国神社総代というポストにも就いていた人であった。
その古賀氏が執念を燃やしたのが、《A級戦犯の分祀》による解決だった。
地元福岡県の遺族会をまとめ、戦犯遺族を説得し、総代として靖国神社とも渡り合い、7年かけて周辺環境を整備してきた。
が、なお道遠し、という状況が続いているそうだ。
300万人の戦没者に対し、静かに慰霊する。政治、宗教にとらわれない、国立の追悼施設の建設が望まれるが、それほどまでにむつかしいことのようである。
このことに関して、4月29日の”風知草”で山田孝男氏は、
冒頭で、
”謙虚は美徳 卑屈は不毛である。歴史を学び、世界を知り、自ら言動を慎んで恥じることはない”
と述べ、
”主権の回復とは好き勝手に振る舞い、言いたい放題言い募ることではなく、分別を磨くことであるに違いない”
と締めくくっている。
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