お手玉
高校の同期会の幹事を一緒にすることになった友達は、慎重で、責任感の強い性格の人のようだ。
半年先の予定だが、どうも目鼻をつけておかないと落ち着かないようだ。
各路線の交差する町田で打ち合わせをすることにした。
時間もあるので、歩いて国際版画美術館へ行った。
お昼時になり、館内のレストランに行ったら、昼食のメニューはカレーとサンドイッチしかない。
こういう場合、私だったら、もっと沢山メニューがあって選べるレストランを歩き回って探し、迷いに迷うのだが、この友達は「メニューが少なければ迷わなくていいでしょ」と、迷わず入った。
私は、”おとなしい人だけど決断力のある人なんだ!”と感心した。
”薬膳カレー”というのを食べ、おおよその話が決まって、次は駅構内の喫茶店でゆっくりとおしゃべりを楽しんだ。
70歳という年齢まで生きてくると、それぞれ自分の人生を確立させていて、今という道を辿っているんだなという思いを抱かされる。
”詩”のグループには昔から入っていて、グループで刊行した詩集を以前2冊いただいた。
もう一つ、”昔遊びを広めよう!”という名目のグループに入っていて、学校に行って子供たちにお手玉を教えたりもしているそうだ。
そしてこのお手玉グループは、会員がそれぞれ百個のお手玉を作り、近々、東北の被災地を訪ねるそうだ。
百個のお手玉作りも大変だったと思うが、それを携えて行くのが、重いらしい。
こうしたボランティアが出来る人というのは、芯の強い人なのであろう。
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