お正月

にぎやかなお正月だった。

孫は小学２年のからちゃんから６ヶ月のかなたくんの５人。

獅子奮迅の勢いを見せたのは５歳のたいちゃん。

知っている限りの歌を、間違えようがどうしようが取っ付け引っ付け、渾身の身振りで歌いまくった。

いつも親戚といえば大人ばかりのたいちゃんにとって、いとこはからちゃん姉妹だけなので、一緒に食事し、ふざけ合えるのはこういうときだけだから、精一杯喜びを表したのだろう。

からちゃんは、少し静かになったが、小さい子たちを上手に遊ばせる場面作りがうまい。

そして食事の時のお行儀の悪いたいちゃんをたしなめて、「今のうちに直しておいたほうがいいよ！」と、小学生の先輩らしい注意を与えていた。

たいちゃんは、からちゃんたちが帰り支度を始めると、「６人泊まれるから、からちゃんお泊りしていったら？」と名残惜しくてたまらない様子だった。

その夜、たいちゃんは「楽しいパーティーだった！」と言って、コトンと寝てしまったそうだ。

たいちゃんはみんなと食事をするときをパーティーと呼んでいるそうな。

こうして一族が集まってにぎやかに過ごすことは、子供たちにとって大切な時間。

今年もつつがなく新年を祝えたことを嬉しく思う。