田ゼリ

今日の散歩は、田んぼが広がる川沿いを歩く。

と、同じようにビニール袋に何やら入れて持ち歩いている女性が二人。

このあたりで取ったらしい。すれ違いざま袋の中を見定めんと、覗き込むばかりに眼を凝らしてみたが、葉っぱのような色が透いて見えただけで鑑定できず。

何を取ったんですか？と聞きたかったが、見知らぬ顔なので言葉を引っ込めた。

田んぼに降りてみればわかるかもしれないと、あぜ道を歩いた。

つくしは少し早いようだ。ノビルかな？

これだ！と、”田ぜり”を見つけた。

まだ小さいが群がって生えている。

大きそうなのを少しだけ取った。

田ゼリは店で売っている栽培物のセリに比べて香りが強くしっかりと食べ応えがある。

去年、直売所で売っていて、お浸しにするとおいしいと言われた。

そのとき「その辺の田んぼに生えてるんじゃないの」と言われたのを思い出した。

でなければ私は見ても気が付かなかっただろう。

春にはこうした楽しみもある。