携帯電話
携帯電話を持って出かけているのに、持っていることを忘れてしまっていることが多い。 同期会のときもそうだった。
全員が会場へ行き、最後の一人を待つためひとり改札口前で待っていた。 5分過ぎまで待っていようと思っていたとき、現れた。 それから会場まで案内したのだが、3ヶ月前にどこをどう通ったかを忘れ、遠回りしながらたどり着いた。
そして、電話もかからないし、、、とみんなを心配させたようだった。 見れば、3通”不在着信”になっていた。
肝心の時に役に立たないことが多いので、息子にどうしたもんだか、とたずねて見た。
「雑踏のなかでは聞こえないので、バイブレーターと音声の両方で、手に持つなどしているのがいい」 と教えられた。
念のため音量を確認してみると、けっこう大きな音だ。
どうも私は大事な物として、バッグの奥底に置き、ファスナーをキッチリ閉める癖になっている。
そうかと思えば、Eメールもここんところやっていなかった。
それで、友達が送ってくれていたのに、間の抜けた1日遅れで返事を出すことになってしまった。
そこでまた、句読点は、改行は、と、モタモタしながらEメールを送った。
携帯のメールは、パソコンのメールと違って、早く気が付くのがいい、、、と思っていたのに。
孫の運動会を見に行って、その夕方、からちゃんから報告のCメールが入っていた。
またしても気が付いたのは翌日だった。
返事を出すと、からちゃんからは、打てば響くように返事が戻った。
こういうところも私の老人度が上がっていっている証拠といえるかもしれない。 いや、もともとこんなものなんだろう。
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