辻井伸行さんのピアノ
BSで辻井伸行さんの海外の旅紀行番組をやっていて、3回見た。
1回目は、サンクトペテルブルグのチャイコフスキーの家を訪れ、作曲に使われていたピアノを弾かせてもらっていた。
2回目は、ベトナムの音楽学校を訪れ、生徒たちによる民族楽器による交流などや、また、辻井さんの作曲した曲が生徒たちによって奏でられた。
3回目はワーグナーやラフマニノフが祖国を逃れて移り住んだスイスで、ワーグナー記念館や、ラフマニノフの住んでいた家でピアノを弾かせてもらい、感激している様子が映し出されていた。
演奏会での曲目は、ドビュッシーの「月の光」だったり、ショパンの「英雄ポロネーズ」だったりで、聴衆を魅了するものだったが、私がいつの間にか涙が出て、聞き入ってしまったのは、辻井伸行さん自身の作曲された曲であった。
『それでも、生きている』は、辻井さんが東北の震災直後に、被災地の人たちに希望を持って生きてほしいという願いをこめて作られた曲である。
毎回、この曲が演奏されたが、聞いているうちに涙があふれだすのは、本当に心からの強い想いがこの曲に込められているからだろう。
これほど人の心を動かせる音楽を作り出せる辻井さんはすばらしい。
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