家猫に
ウォーキングであの野良ちゃん猫をのぞくのも一つの楽しみになった。
玄関前に置いてある小屋に居ないな、と思ったら、ガラス戸が開いて、
「寒いから可哀想だから中に入れてやりました」
見ると、座布団の上で寝ている。
「とらちゃん」と呼ばれ、
「この中にお入り」と言ったら、すぐに犬のトイレだったというケースに入った。
「お座りしなさい」と言ったら、すぐにお座りした。
「なんでもすぐに憶えるので今度は”お手”を教えようと思っているの」
ずい分と頭のいい猫にはびっくりした。
家の中に入れてやると、可愛さも増したようだ。
あちこちさすってもらい、目を細めて気持ち良さそうにしていた。
ニャ~ニャ~と甘えていた才覚のある猫は、とうとう家猫にしてもらっていた。
一人暮らしのこの人は、この猫と暮らすことによって、癒しと、芸を仕込むという(ふつう猫に芸はむりなんだけど)新たな張り合いを得られたように思う。
「
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