野良猫
どちらも野良猫であるが、なかなか器量よしだ。
2匹とも性格がいいのか、いじけていなくて、今は隣同士、暖かい小屋を提供され、食べ物も不自由なくもらっている。
どちらも、面倒を見てもらっている家は決まっているのだが、猫同士、行き来をしており、雉トラが三毛猫の小屋に入っていたり、三毛猫が雉トラのえさを食べているのも見た。
雉トラの世話をしている60代くらいの奥さんは「どこから来たのでしょうねえ。人懐こいから飼い猫だったんじゃないかと思うんだけど。まだ子供なんですよ」と言われる。
私は気が付いた。
同じ通りの7,80m先の家で4時ごろになると、ニャーニャーとやかましく食べ物をせがんでいた雉トラが12月ごろ見えなくなって、どこへ行ったんだろう、と思っていたのだが、こんな好待遇してもらえるお家を見つけて、乗り換えていたのだと。
「買い物に行っても、自分のものは忘れても猫の食べ物は忘れないんですよ」
私は「幸せな猫ですねー。ずっと飼ってあげてくださいね」と言った。
つい先に出入りしていた猫であることや、とても子供には見えないことなど、やさしい今の飼い主さんには教えない方がいい。
三毛猫の方の宿主さんは知らないが、この三毛はオス猫らしいし、なんとなく気品のある顔立ち、綺麗な毛並みなどから、どこかで飼われていた迷い猫ではないかと、気にかかっている。
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