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2015年2月27日 (金)

珈琲実験室の珈琲

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漱石のお孫さんである夏目房之介さんのブログで「珈琲実験室コフィア」のコーヒーについて、

『普通のコーヒーがソロか四重奏だとすれば、いきなりオーケストラ、合唱つきみたいな印象で、以来僕はずっとここのコーヒー』

とまで言って絶賛していた。

恐れ多くも漱石のお孫さんでありながら、近寄りがたいイメージのまったくない、房之介さんの愛飲されているもの。

真似できることがあって、私のようなものでも同じものを味わっているという共感を得られるとしたら幸せなことだ。飲んでみたいと思った。

ネットで場所を調べて、友達の家から割合近いことがわかった。

そこで、もし通りかかる機会でもあれば、買ってほしいと頼んでいた。

少したったある日、「今、買いに来ているのよ」と連絡があり、実現したことがとてもうれしかった。実際には電車に乗って国立市まで行ってくれたそうなのだけど。

そして後日、お互いの中間地点の町で会う約束をし、無事に貴重なコーヒーを手に入れることができた。

2種類のコーヒー豆は、豊かなマイルドな広がりを感じるのと、少し苦味があって深い味わいを感じるのと、どちらもとてもおいしくて、日によってどちらにしようかと選んで飲むのもいいなと思った。

そして、その日、友達が趣味でボランティアでも教えている、ちぎり絵の色紙を頂いた。

飾り机の上に立てかけた椿のちぎり絵をながめ、おいしいコーヒーを味わいながら、顔をほころばせている。

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