幸福度
精神医学者の海原純子さんが新聞に書いていた。
内閣府の調査で、”日本では年齢が上昇するにつれて幸福度は下がってきて、67歳で最低になり、その後幸福度は上がってこない”という。
諸外国における調査とは全く異なるそうだ。
例えばアメリカでは、U字カーブを描き、高齢に近づくと次第に幸福感が増してくる。
高齢に入ると考えを変えて新たなアイデンティティーをみつけ、自分の人生を活かすことに心を向けるためではないかとされているそうだ。
若さに代わる新しい目標が必要なのであると。
注文していた内田百閒の本7冊が入荷したという連絡があったので、高校の同期会の帰りに駅前の書店に寄った。
再版されている百閒の本はこれですべて。
百閒は、法政大学のドイツ語教授を44歳で辞めて作家生活に入っているので、著作本48冊、編纂本はそれ以上あるそうだから、ネットで古書を見つけては買っていこうと思う。
ずっしりと本を抱えた重みに、百閒ワールドにひたれる幸福感をじんわりと感じながらバスに揺られていた。
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