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2015年6月13日 (土)

受身にならない

4年ぶりに会って、様相が一変していた人がいる。

声をかけると、庭先から回って出て来られたのだが、喜んで出迎えてくれるはずが、何でもない顔つきをしている。

「横浜から引越しをしてきたばかりで何もわからないんです」

(はて、娘さんのところへでも行かれていたのかな?と思いながら)

「最近は同窓会を始めるようになったようですね」(息子たちのこと)

といったら、ハッとした顔をして戸惑っているようで、モゴモゴとしておられる。

まだまだ70代前後だと思うが、おかしい、と気付いた。

しとやかな、優しい人だった。

脳になんらかの障害が起きて、それから来る病気なのだろうと思う。

だれでも、どんな病気よりも、ボケて人を困らせたくないというのが願いだ。

でも、防ぎ得るものと、防ぎ得ない病気によるものもある。

せめて、防ぎ得るもののほうは、それに向けて努力しようと思う。

体を動かし、人と語らい、好きなことをして心の潤いを保つ。

すべて受身であってはならないと思う。自らの意思で行動しなければ。

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