受身にならない
4年ぶりに会って、様相が一変していた人がいる。
声をかけると、庭先から回って出て来られたのだが、喜んで出迎えてくれるはずが、何でもない顔つきをしている。
「横浜から引越しをしてきたばかりで何もわからないんです」
(はて、娘さんのところへでも行かれていたのかな?と思いながら)
「最近は同窓会を始めるようになったようですね」(息子たちのこと)
といったら、ハッとした顔をして戸惑っているようで、モゴモゴとしておられる。
まだまだ70代前後だと思うが、おかしい、と気付いた。
しとやかな、優しい人だった。
脳になんらかの障害が起きて、それから来る病気なのだろうと思う。
だれでも、どんな病気よりも、ボケて人を困らせたくないというのが願いだ。
でも、防ぎ得るものと、防ぎ得ない病気によるものもある。
せめて、防ぎ得るもののほうは、それに向けて努力しようと思う。
体を動かし、人と語らい、好きなことをして心の潤いを保つ。
すべて受身であってはならないと思う。自らの意思で行動しなければ。
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