落し物
横浜銀行から電話があった。
「銀行カードを落としていたのが届けられている」という。全然気づきもしなかったが、すぐに通帳を出してみると、いつも間に挟んでいるカードがない。
「借り入れもできるカードですから万一のためカードを無効処分しました」
ああ、あの時かと思う。支払いは横浜銀行から引き落とすことにしているので、街まで出たついでに入金しておこうと思った。
すぐ近くの駿河銀行で引き出し、それを横浜銀行に預け入れしようとした。そこで横浜銀行のATMの前まで来て、もしかして土曜日だし手数料をとられるのではないかと思ったが、駿河では取られなかったし、いらないかもしれないと思った。
手続きの最中、108円という画面が表れ、”続けて手続き”という文字を見ながら、考える間もなく手が自動的に動いてしまった。
あとから、あの時中止してしまえばよかった、108円損したと悔やんだ。
《預け入れ》だから通帳のみでカードは使わなかったのだが、そのときに落としたようだ。
「新しくカードを作りますから、出来たら通知します。本人の証明になるものなどを持って受け取りに来てください。1080円必要です」といわれた。
108円を惜しむどころではない。
どうも迂闊な失敗や間違いをすることがふえたようだ。
これも何事をするにも神経が行き届かなくなったせいだろう。
今まで自然に身についていたものが、自然に出てこなくなった。
人の名前だって、名字を思い出せば名前はついて出てくるものだったが、後が続かなかったりする。
自然の動作で出来ていた防御姿勢が自然に行われなくなっている。
これからは、慣れたことをするにしても、こういう状況のときにはこういうことが起きるかもしれないと、常に判断しながら行動するようにしたら大きな失敗は防げるだろう。
だから、何か失敗をしたときも、警告を与えられたのだと思うことにしよう。
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