間違ったこと
夏目房之介さんがブログに書いていた。
”とりわけこの1年重要なことを忘れたり、予定日の曜日を間違える、週を間違えるなどがやたら多い”そうである。
医者から”アルコールと誘眠剤をいっしょに飲むと記憶をなくしたりする”と聞いて、もしかしたら自分もそのせいではないかと思われたそうだ。
それで毎晩半錠飲んでいた誘眠剤をやめて様子をみることにしたという。
夏目房之介さんのように大学の講義や漫画研究で、いつも忙しく頭を使っている人が、薬のせいかもしれないとはいえ、やたら間違うということに驚くとともに、それに比べ、日々のんびりゆったり暮らしている私などが忘れたり間違ったりするのは特別ではないのだと、少し安心したりもする。
先日の倉敷からの帰り、ひかりで静岡まで行き、こだまに乗り換えて小田原で降りるつもりだった。
静岡の停車時間が長いのでお弁当を買ったりして元のホームに戻り、次に来たこだまに乗ったところ、次に止まったとき、掛川と言っていた。”え、掛川って静岡の次だったかな?”と少し疑問に思いながらそのまま過ぎた。
次に豊橋と案内が告げられた。ここで完全に逆方向に向かっていると気づいた。
こだまは別のホームに着くのだったが行く先を確かめずに名古屋行きに乗ってしまった。だいたい逆方向からやって来たことに気づかないのがどうかしているのだが。
豊橋で飛び降りて駅員さんに事情を話すと、「ここはこだましか止まらないから次のこだまに乗ると小田原には1時間半遅れて着きますね」と言われた。
早めに家に帰れるつもりだったのだが、まあいい、今日中に帰れればいいと覚悟をきめた。家に帰ったのは夜10時半だった。
こんな大失敗をやらかして、ちょっと自分の頭を心配しだしたところだったが、夏目房之介さんのような方が間違いが多いと知って、私でも歳にしては普通かもしれないと思うことにした。
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