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2016年4月27日 (水)

煎茶のお稽古

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《飾り棚手前》
 
煎茶のお稽古4回目。
 
10年前に私は先生宅へお稽古に出かけていたのだが、その頃、先生はある病院へ出稽古に行かれていた。
 
そして、何か行事があったとき、2、3度そこのお弟子さんたちとお会いしたことがあった。
病院の看護師さんや事務の人たちだった。
 
このたび私がお稽古をするようになって、ご一緒するのは、そのグループ4人の人たちだ。
 
新入りの私としては、それで大いに安心した。
みんな親切で、ちょこちょこと気付いたことを教えてくれてありがたい。
 
この静岡が宗家の黄檗弘風流の煎茶手前は10年ぶりなのだが、その後に、横浜が宗家の東阿部流を2年あまりお稽古したので、後から習った東阿部流がじゃまをしてしかたがない。
 
流派によって、中身はまったくちがう。
 
例えば、東阿部流は茶托に湯呑をのせたまま膝の上までもっていくが、黄檗弘風流は茶托を畳の上に残して、湯呑だけ口にもっていく。
飲み方の”基本のき”であるこんなことでも、私はうっかりすると東阿部流がでてきたりする。
 
 
それにしても、10年後の記憶力の減退というものは自分でも嘆かわしい。
 
それでもそれをひしひしと感じさせてくれるのも、こうして、新たなことを始めたからなのだ。
 
いつまでも指示を待って動作するのではみっともない。少しずつでも進んで、お客さんになっていただく人たちに、きれいな所作を見てもらうようにならなくては!
 
お稽古とはこういうものだと思う。
 
目の前に克服しなければならない課題が与えられるから、張り合いも感じることができる。
 
覚えなきゃいけないのと、一つずつものにしていく喜び、の二つがあるから、緊張感と達成感の両方を味わえるのだと思う。
 
楽しんでいきたいと思っている。
 
 
 
 

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