お茶の先生
煎茶の先生が膝の手術をされるので、1か月お休みになる。
先日のお稽古のとき、床の間に抹茶のお茶碗が何十個と並べられていた。
先生は抹茶と煎茶の両方を教えられていた。
膝の手術をされる際、医者から「もう正座はできませんよ」と言われたそうだ。
それでもう抹茶も煎茶も教えることはやめようと思われたそうだが、みんなが続けてほしいといわれるので煎茶だけ続けることにしたという。
床の間に並べられた抹茶茶碗は、みなさんに上げるつもりだといわれた。
煎茶茶碗はお稽古に必要なだけぐらいしかないが、抹茶茶碗はいる、いらないの問題ではない。あってもあっても目が肥えてきて欲しくなるものらしい。それだけ精神性が高く奥が深いということなのだろう。
思うに煎茶手前はワビ・サビの境地とは程遠い。
煎茶手前は”おいしいお茶を淹れて、飲みながら会話を楽しむ”などと『煎茶道のすすめ』にも書いてある。
日常生活そのものなのだ。
だから私には生活を向上させてくれる手立てとも思える。
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