旅雑誌「ノジュール」
JTBが発行している、旅雑誌「ノジュール」は、書店には置いていなくて、1年分の購読料を払い込んだら送ってくることになっている。
”50代からの旅と暮らし 発見マガジン”というキャッチフレーズで、団塊の世代の定年後を見据えて、10年前に発刊された。
新聞広告で、中身がまったくわからないが、まじめな雑誌のように思えたので、1年分8600円ほど払い込んで、11月号の創刊10周年記念号というのが届いた。
作家やエッセイストたちが旅した場所の感想などを綴っている。
旅好きな人達の、感じたままの素直な文章がいい。
通り一遍の旅案内ではない。
まず、写真がきれいなこと。アクセス、所要時間などが細かく書かれており、固有名詞には丁寧に読み仮名がふってある。
簡単な字でも、地名になると、そこでの呼び名がある。
宿を”しゅく”と読むか、”じゅく”と読むか、町を”まち”と読むか、”ちょう”と読むか、呼称どおりに読みたい。
旅行会社のツァー雑誌に掲載されるような名所旧跡に限らず、あえて観光客を呼び込もうとしない、隠れ名所のような場所も丹念に見つけ出している。
宿、食事処も細やかに紹介されている。
こういう旅案内を見たら、ツァーのように名所を駆け巡るような旅はしたくない。
目的地の良さをゆったりと味わい、その地のおいしい料理を食べることが出来たら、いつまでも心に残る旅となるだろう。
| 固定リンク
最近のコメント