帰源院
〈帰源院の境内にある漱石の句碑〉
”仏性は白き桔梗にこそあらめ”
〈東慶寺山門〉(ガイドの説明では、右の石柱の手前が漱石と中村是公が、つれションをした場所
だそうだ)
〈東慶寺の妙香池(みょうこうち)〉
11月の末、鎌倉ガイド協会が募集した”漱石ゆかりの寺院を訪ねる”ツァーに参加した。
漱石は27歳の時、円覚寺に参禅し、その塔頭(たっちゅう)である帰源院に寄宿した。
そして後に、『吾輩は猫である』を読んでファンとなった兵庫の二人の雲水と手紙のやり取りをするようになり、漱石が亡くなる2か月前には、漱石の家に1週間滞在した。
その時、漱石は朝日新聞に『明暗』を連載中で行かれないからと、奥様に歌舞伎座など、あちこち案内させたという。
その雲水の一人が、後に帰源院の住職となった富澤珪堂で、現住職はその孫である。
今回は、その孫の住職から、漱石と祖父にかかわる話を聞くことができた。
壁には漱石から富澤珪堂にあてた手紙が掲げられ、床の間には、二人が滞在したときのことを詠んだ、漱石から贈られた句の掛け軸が掛けてあった。
紅葉の美しいころに、漱石の縁につながる人の話を聞くことができてよかった。
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