番町文人通り
春一番が吹いたり、真冬の寒さが戻ったりと、目まぐるしい移り変わりだが、そんな中で、お天気に恵まれた一日、友達と麹町の「番町文人通り」をブラついてきた。
藤田嗣治、島崎藤村、有島武郎、与謝野晶子、滝廉太郎などの著名人の住まいがあったそうだが、各々の住居跡とかの表示は見つけられなかった。
この辺りは内田百閒の「東京焼尽」に書かれていたように、一晩に何百機ものB29が飛来し、焼け野原にされた地帯だから、文人たちの住んでいた名残りなど全く感じられない。
文人通りを突っ切ると内堀通りに出る。
内堀通りからは桜で有名な千鳥ヶ淵が見える。そして通りの反対側の広い広いイギリス大使館に沿って歩いた。
麹町は内田百閒さんが住んでいたところでもある。そのゆかりと言えば、百閒さんがひいきにしていた、うなぎの『秋本』。100年以上続く老舗である。
”これが、百閒さんが愛したうなぎの味か!”と舌鼓をうった。
常連さんらしい人たちが次々に入れ替わるこういうお店は長居はできない。
またブラブラ、キョロキョロしながら、次なる落ち着きどころを探した。
やっと雰囲気のよさそうな喫茶店が見つかって、ここでは遠慮なく2時間以上居座った。
とても感じの良いお店だったので、ここも記憶にとどめておこうと思う。
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