老い猫
猫も猫生を重ねれば猫なりに知恵も深まり、多少は情も深くなるものだろうか。
我が家の19歳になる猫のルナの最近の振る舞いにそう感じることがある。
抱かれたりするのが嫌いで、捕まえると怒ったりしていたのだが、この頃は私の膝に上がろうとすることもあり、さすってやると、しばらくはじっとしている。
近頃は声をよく発するようになった。それも返事をしたり、トントンと背中をたたいてやると、気持ちよさそうに、ときどき「ニャア」の合いの手が入る。
猫は清潔好きで、トイレでウンチをした時は、唸り声のまじった様な声を出しながら、”臭いのを早くとってくれ”と言わんばかりにそこいらを走り回っている。これなどは最近気が付いた。
いつも寝ていることが多いのだが、それでも、私が一日中出かけていたりして、夜帰ると、玄関まで迎えに出てくるし、その後二階に上がると、二階まで付いてくる。
ふだん構うと、迷惑そうに逃げたりするのに、一日いなかったら、寂しい気がしていたのだろうか。以前は気が向いたら出迎えてくれるというようだったのだが。
猫とわたし、お互いに老いの身であるなあと思ったりしている。
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